「ん?じゃあその煙草をやめたってことは……」

「ああ、昼に歌と一緒に恭弥の墓参りしてきたときに……正式に貰ってきたわ」


かあああぁっ、と顔に熱が集まった。

りぃ君にそんなふうに言われる日が来るなんてまだ信じられなくて、恥ずかしくなって照れるのはしょうがないと思う。


「はあぁ〜、なんだよ〜。これで歌は完全に理一のものなのかよ〜」


机に突っ伏して駄々をこねるなっちゃんに笑っていると、鈴の音のような可愛い女の人の声が重なって聞こえた。



「……あの」