今度は間違えない。

りぃ君が1年間仕事を変えたのは、私のせいではなく、私のために。自分のために。


わざわざ会いにきてくれたりぃ君の気持ちを、私の存在が邪魔をしたからとは思わない。


本来は口数は多くなく、自分のことをあまり話さないりぃ君が、言葉と態度でたくさん伝えてくれた気持ちを無駄にはしない。



「……会いに来てくれて、ありがとう」



大好き。

りぃ君、大好きだよ。


言葉にはできないから。

りぃ君の腕の中から顔を上げると、りぃ君の肩に両手をついて少し身体を伸ばし。




ーーー初めて私からキスをした。