ようやく私の心が落ち着く場所を見つけられた気がした。


4歳のときからずっと不安だった。

お父さんもお母さんもいなくなって、施設のみんなと家族のように育って、今は宮野のお家が新しい家族になってくれた。

だけど、ずっとどこか落ち着かなくて不安だったんだ。


そわそわと所在無さ気な私の心が恭弥の腕の中でようやく落ち着いた。


恭弥、私の大切な人。

小さいころ背中を追いかけて歩いた。

大きな腕が私の味方だと伝えてくれる。

好きだよ。




……私の心は今までで一番、穏やかで温かかった。