「僕、領っていうんだ。きみは?」 「……」 「ねえ、そのうでの青いの、痛そうだねえ…」 萌の体には、痛々しいあざや傷がいたる所にあった。 「ここも、痛い?」 「…っや」 そこに領が手を伸ばすと、 萌は身を固くした。 「…ごめんね…。泣かないで…。痛いの…?」 「ぜんぶぜんぶ、痛いの…」 子供は、どんな目にあっても、頼るしか生きていけない…