子供の頃何度も思った事 「そうね…世界中の皆はちがう方向を向いているわ …だからこそ…加奈ちゃんの事を 見てくれている人は居るんじゃ無いかしら」 「ありえないわ…… わたしは一生この狭い世界から逃れられないもの」 「狭い世界?病室の事かしら」 「ちがうわ…」 「ならば何?」 「……わたし」