ユサは、「それじゃあ。」と言って俺とリンに並んだ。


「イク待てよ!」


校門を抜ける。


それにしても、いい声だった。


柔らかい透明感のある声に力強いメロディー。


自分の声をしっかり理解し、声にあった音だった。


作詞作曲、自分でしたのか・・・?


「イークー。なぁに考えてんだ??」


「歌のこと。」


「リン、イクがこんなに真剣に考えてることといったら歌のことしかないだろ。」