ラブソング

「誰だっけ?」


そう言ってみると、寄ってきた相手は泣きそうな顔をした。


「うんうん、お前はそういう奴だったなぁ」


「う、なんかごめん・・・。」


俺等三人は自分の席に移動する。


ユサの苗字は“蒼井”だから、前から二番目の席だった。


その前が“相沢”だから俺だ。


最悪だな。


リンは“結城”だから窓側の一番後ろだったらしい。


主人公席だな。


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時間がたつにつれて、だんだん教室の人口密度が増してきた。


全員入り終わったころにはえらく若い男が黒板の前に立っていた。


「あー、今日からお前らの担任になった桐島大輔だ。よろしく。数学担当でバスケ部の顧問だ。以上。」


バスケ部…。


明るめに染められた髪が整っている顔に似合っている。


少し長めの髪はハーフアップにされている。


細身なのに低いイイ声をしていた。


・・・って、俺は職業病か・・・


なんて自分で突っ込んでしまった。


「廊下でて並べー。始業式行くぞー。」