ラブソング

「ねぇ、早く行かない?さっきから待ってるんだけど。」


さっきから一言も喋ってなかったリンが我慢の限界のような声を出した。


「相変わらずね~」


・・・にも関わらず社長は楽しそうに笑う。


「思ったけど、なんで社長は女なのに大丈夫なんだよ。」


素朴な疑問をなげかけてみた。


するとリンは、さも当たり前のような顔をして、余裕でぶっかました。


「オンナと認識してないからさー。」


「なるほどー」


俺も納得してしまう。


「おい、クソがき。お前等の歌うことしか詰まってないスケジュールにトークわんさか持ってきてやろうか?あぁん?」


「「すいませんでしたー」」


それは困る・・・。


即座に謝った。


隣でユサの重たいため息と「バカ・・・」が聞こえた。


「さ、今日は早く帰って来いよ、ガキ共ー」


タバコをすいながら腕を組んで見送る社長。


「「「いってきまーす」」」


ギターを肩にかけ直して歩く。


「高校めんどいー。しかも、脅威の共学。」


リンが背伸びしながら言う。


同感だな。いや、共学なのはどうでもいい。


「リンは即効悪態つくの止めろよ?イクは愛想よくしろよ?」


ユサ、お前は俺等の母親か?