「お姉ちゃん?大丈夫なん?」と優しく声をかけるのは斉藤かりん(さいとうかりん)。かりんが話しかけたのは姉の斉藤茶登(さいとうさと)。話かけられた茶登はかりんに向かって.「うるさい!ほっといてよ!純が死んだのはうちのせいなん!うちが信号無視しやんとけば純は死なんだん!やでうちが悪いん!純に謝りたい。」と怒鳴られ.しばらく沈黙が続き.かりんが謝って部屋を出て行こうとした時.「かりん…ごめんね。ちょっとカッとしすぎた…けどしばらくは1人にして…」と弱々しい声で謝りベットにうつ伏せになった。「ご飯が出来たら部屋の前に置いとくね。」と言うと茶登は小さくうなずいた。かりんは居間に行き.お母さんとお父さんに事情を説明した。お父さんは了承したが.お母さんは納得がいかなかった。お母さんは茶登の部屋の前に行きノックをして返事する前にドアを開けた。茶登はびっくりして頭を上げた。お母さんは茶登に近づき.いすに座った。「……茶登?あんたほんとに自分が悪いと思っとるん?」と聞いた。茶登はちょっとムカついた顔をして.「思っとるわ!じゃあ聞くけどお母さんはうちの気持ちがわかっとるん!?」と怒鳴りながら聞くとお母さんは.「…わかんないよ…」と答えた。すると茶登はかっとして.「わからんやろ!分からんのに偉そうに口挟まんといて!」と怒鳴った。するとお母さんは.「おかさんは人を死なしてしまったこと無いでわからん…けどな?今のあんたを見とると全然悲しそうに見えやんわ。」と答えた。その時のお母さんはとても冷静だった。茶登はしばらくお母さんの顔を見て大きな声で泣いた。かりんはこんなに大きな声で泣いている茶登を初めて見た。