昼休み。

「夢乃ちゃん。ちょっといい?」

 理香ちゃんに呼ばれた私。たぶん・・・・・・神谷くんのことだよね・・・・・・。

「夢乃ちゃん。ついてきて!」

 理香ちゃんは私を連れて屋上へ行った。運が良かったのか、屋上には私と理香ちゃん以外、誰もいなかった。

「ねぇ、夢乃ちゃん。あたし、空雅のこと好きなの。知ってるよね?」

「うん・・・・・・」

 理香ちゃんが神谷くんのことを好きなのは知ってる。ってゆうか、みんな知ってるんじゃないかな? たぶん・・・・・・神谷くんも・・・・・・。

「夢乃ちゃんは空雅のこと好きなの?付き合ってるって本当なの?」

「えっと・・・・・・」

 どうしよう。本当のこと言った方がいいのかな?守ってもらってるだけだって・・・・・・。

「はっきりしてよ!付き合ってるって本当なの?嘘だよね?」

「本当だよ・・・・・・」

 パンっ!

 痛っ! 私、理香ちゃんにたたかれた!?

「最低!あたしが空雅のこと好きなの知ってて付き合ってるんだ?2人であたしのこと笑ってるんでしょ!?」

「理香ちゃん・・・・・・」

 そんなに神谷くんのこと好きなんだ・・・・・・。

「あたし、絶対あきらめないから!夢乃ちゃんから奪ってやるんだから!」

 理香ちゃんはそう言って屋上から出て行った。どうしよう。やっぱり神谷くんに、もう守らなくていいよって言った方がいいのかな?後で言ってみよう・・・・・・。