「俺が、族の総長って聞いて・・・・・・どう思った?」

「へ?」

「彼氏が族の総長とか、イヤじゃないか?」

「ん~。軽蔑とかはしないけど、空雅くんが怪我とかしたらイヤだな」

「夢乃・・・・・・」

「空雅くんが族の総長ってことは今知ってびっくりしたけど、総長だからって別れたり、空雅くんのこと嫌いになったりはしないよ。空雅くんは空雅くんでしょ?」

「夢乃・・・・・・ありがとな」

 そう言って空雅くんは、顔を少しななめにかたむけて私に近づいてきた。

 キス、するんだ・・・・・・。

 私がそっと瞳をとじようとしたとき・・・・・・。


━━━コンコン