「何かってなんだ?」
「わかりませんよ。んなもん。自分だって分からないから困ってるんですよ。」
私は、また歩き出した。
後ろからは、土方さんが、着いてきていた。
なぜついてくるのか文句を言ってやろうと思ったけど、今は声に集中したかった。
だんだんと、胸の違和感も、聞こえてくる声も大きくなっている。
(凛・・凛)
声を探しながら歩いているとある木の下に着いた。
「土方さん・・・ここです。」
「ここですって・・・。ただ、桜の木の下じゃねぇか。」
「桜・・・。」
私は、一本の大きな桜の木の下に立っていた。
(凛・・・)
「土方さん。行きますよ。」

