「んな事言ってると、また姫抱きして体育館まで運ぶぞ」 「……それだけは勘弁」 「じゃあ、背中に乗れって」 「………ん」 私は言われるがままに神矢くんの背中に乗った。 つか、なんで神矢くんの言う事聞いてるんだろ。 「しっかり掴まっておけよ」 「………ぅん」 私はまた神矢の言う通りにした。 心臓のドキドキが伝わりそうだった。