「ほら」

「ん??」


神矢くんはベッドに座ってる私を見ながら言った。


「足だよ!足っ!!手当てしてやるから、足出せよ」

「いや、別にいい。先生に頼むし」

「今先生いねぇだろうが」

「来たら頼む」

「悪化したらどうすんだよ」

「その時は、その時」

「黙って足出せばいいんだよ!!腫れてただろ」

「…きゃっ……」


神矢くんは、私の肩をつかみ、神矢くんと向き合う体勢になった。