「待て。」

上の方から声が聞こえた。


見上げてみると、


「………神矢くん」

「やっぱコケた」

「っな!!!!」

「………ほら」


そう言って私に背中を向け、しゃがみ込んだ。


「………へ???何してんの??」

「何言ってんだよ、乗れ。保健室まで連れて行くから」

「お、おんぶ??」

「あぁ、いいから乗れ」

「いいっ!!!歩けるしっ」

「嘘つけ」


そう言って神矢くんは、私の足首に手を伸ばす。