私は雅を置いて先に昇降口に向かう。 雅は、高校からできた友達。 だから、蓮の事は知らない。 ………言いたくない。 心配をかけてしまうし、何より、、、、、 同情されたくない。 それに、中学校の友達は1人もこの高校にいない。 「二葉っ」 雅の、私を呼ぶ声が近くなってくるのを感じる。