狼彼女のお気に入り




職員室というのは何故、無駄に広いのか。



無駄に広いせいか、無駄に荷物が多い。



さっきから出てくる資料の半分は、使わないものな気がする。



こんな風にものが溢れているから、大事なテストがなくなるんだ。



「っ…」



それに、職員室は少し暖房が効きすぎている気がする。



もうすぐ冬だというのに、汗が出てくる。



今度の議題は(本校の無駄について)にするか…



そんなことを考えていると、急に喉が乾いてきた。



周りを見ても、皆暑そうに作業をしている。



どうせなら飲み物でも買って来て、皆に配るか。



ぐっと伸びをして立ち上がると、柴原がこっちを向いた。



「…あれ、会長どこか行くんですか?」


「あぁ。飲み物を買って来ようと思ってさ。」


「なら私も行きますっ!」



満面の笑みでそう言われると、断ろうにも断れない。



……まぁ、いいか。



1人抜けるのも2人抜けるのも、この際、あまり変わらないだろうし。



「言っておくが、奢らないぞ。」


「わかってますっ♪」



何がそんなに楽しいのか、柴原はルンルンと鼻歌まで歌いだした。



本当、おかしな奴。