隠れていた樽を見ると、そこには《Beer》の文字。
そろーりと、樽から離れようとした時…
ガタンッ…
木箱の蓋につまづいてしまった。
うわっっ、やらかした!!!
『おい!そこに誰かいるぞ!!』
『誰だお前は!?』
『とっとと出てきやがれ!!』
倉庫内のランプに照らされた男達の手元がキラッと光った。
な…ナイフ……ッッ!!?
『す、す、すいません!!!』
慌てて立ち上がった私は、サッと両手をあげた。
『ぎぇぇぇえぇぇえぇー!!』
『お、女あ゙ー!!!??!』
『なんで船内に女がいる!?』
私をみた男達は、大声を上げて驚いていた。
何よ…!?
お化けじゃあるまいし、そんなに叫ばなくたっていいじゃない!!!
