「花音、聞いてほしい事があるんやけど―――――」


昼休み、愛梨があたしの机に駆け寄ってきた。



「ん?? なぁに?」


「………っと、実はあたしバレンダインの日、舜くんに告って、付き合うことになったんだぁ…」


「まじで!?!? スゴイじゃん♪ なんでもっと早く言ってくれんかったの~??」


愛梨、告ってたんだ。
――――――良かったぁ。


前、神崎が好きな人がいるって言っとたけど・・・・
愛梨のことだったんかな??


「ごめんね…。だって、花音は……」

「あっっ…。悠斗とのこと気にしてくれとったの? ありがとね。ってか、ホントにおめでとぉ~~~」




純粋にあたしも嬉しかった。

前までは、恋に臆病だった愛梨がまた新しい恋をしてくれて。




本当に本当に良かった――――――――