―――――その夜


プルル…プルル…


愛梨の部屋にケータイの着信音が鳴り響いた。



「もしもし~! 花音?」


「うん」


「あ…どうだった??」


「…振られちゃった☆」


ホントはつらかったけど花音は無理に明るく振舞った。



「……花音…無理しちゃダメだよ」


「無理なんて…「してるよ!!!」


愛梨の言葉がかぶさった。





「親友でしょ?? あたしの前ではガマンなんてしなくてもいいんだよ」


「ぁ…愛梨…ぅえ~~ん……!!!」



あたしはこらえきれず泣き出してしまった。



愛梨、

あんたはサイコーの友達だよ。