恋のつぼみ

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン


チャイムと同時に教室に入った、って事は…

「セーフ??」

「なにが『セーフ』だ!!」

げげッッ!! 担任の山口…。いっつもチャイムの1分後に入ってくるクセに…今日に限ってぇ~!!

「2人は放課後居残りな!」

マジで~!? ホントありえん…。バレンタインの朝から憂鬱な気分…。

「最悪…」

そして、あたしと愛梨は席に着いた。



―――ガラガラ

「?」

教室のドアが開いた。振り向くと…悠斗。

「コラ!! お前も遅刻かぁ! じゃあ、悠斗!お前も居残りだからな」

「げぇ~!! マジ!?」

「悠斗!! 遅刻したクセに文句を言うな!」


クラスのみんなが笑う。

そんな中あたし一人が静かだった。


うそ!? 


悠斗も居残り? 

…て事はチャンス到来!? 
朝一番に渡そうと思ったけど、もう無理やし…。

よしッ! 

放課後、愛梨にちょっと席外してもらって、教室で渡す…きゃ~///☆どうしよッッ!! 

あたしはニヤけていた。




「ちょっと妄想中悪いんですいけど――」

「もッ、妄想とかしとらんし!!」

あたしに話しかけてきたのは神崎。

「ハイハイ。水戸瀬って悠斗に今日チョコ渡すの?」