「あなたは単純そうね」

彼女は慣れたような上目遣いで俺を見る。

体は密着してるため、妙にイヤらしかった。

「めぐみさんは、なんでこんなお店始めたの?」

きっと聞いてはいけない部類の質問ではあるが、彼女に対し、警戒感などすでになかった