イライラしながら ベッドに寝転ぶ・・・

天井見ているうちに 誠の事を思い出した。

あの、両親のことだ・・・

怪我をした私を病院まで連れて行ってくれた彼にお礼も言ってないんだろうな・・・・

名前だけは知っていても 彼が何処に住んでいるとか、どこに行けば会えるとか

全くわからない・・・・連絡先だけでも聞いておけばよかった・・・・

「あっ・・・・そういえば・・・自転車・・・・」

転んだ現場に行けばあるかな・・・・

時計は20時を回っていたけど、あれが無いと困る・・・・

美咲は 両親に見つからないように そっと裏口から外に出た。


確か この辺り・・・・

懐中電灯で辺りを照らしてみるがみつからない・・・・・

彼が持ち帰っているのだろうか・・・・

もし 持ち帰っていてくれれば また 会えるかもしれない・・・

そんな期待を胸に 美咲は自宅に戻った・・・

裏口から また 自宅の中に入ろうとすると 
裏口に既に鍵がかかっている。

【外出したのが ばれたんだ・・・・締めだしね・・・はい はい・・
これで 開けてもらったら また 小言だわ・・・】