「うん・・・・」

「家へ帰る 勇気出た?」

「あっ・・・・」

そうだ・・・・今日 さぼった事は きっと しっかり 連絡が行ってるはずだ。

「また 小言だわ・・・・」

「話し合ってみたら?」

「えっ?」

「親父やお袋を見て こうして欲しいのにって 思う世界あったんじゃないの?
 だから、泣いた・・・・いや? 泣けた。」

「どうして?」

「だって さっき 俺の所に 羨ましいって言ったからさ。」

「あっ・・・」

「闘う勇気ない?」

「そんな 勇ましくないもん・・・・」

「自分の人生だろ?一歩踏み出さないと。」

「でも・・・・」

「1人じゃないだろ?」

「えっ?」

「辛かったら ここへきて 泣いてもいいいからさ。」

「いいの?」

「愛するには エネルギーがいるだろ?」

「えっ?」

誠の言葉に美咲が 反射的にベッドから立ち上がった。

「おい・・・・また、人を狼みたいに・・・・」

誠が苦笑した。

キッチンで 幸子が2人を呼んだ。

「お昼よ~~」