あした

さぼってこんな所にいたら・・・・

やっぱり　学校に通報されるか　警察に補導されるか・・・・かな・・・

今まで無理していい子をしてきた・・・・

だから　さぼって　ファミレスにいたりしたらどうなるのか・・・・

興味半分　不安半分で美咲はテーブルに着いた。

と・・・頭上で　誠の声・・・・

「朝からどうしたの？」

「えっ？」

「飯　食いにきたん？」

制服姿の　美咲を見て少しからかうように誠が言葉を続けた。

「制服着てるところみると、昨日の夜は　野宿せずに済んだ様だね。
　でも、飯　作ってもらえなかった・・・とか？」

「そ・・・・そんなんじゃありません。」
そう言い返した　美咲のおなかが　軽く鳴った。

「じゃぁ　どうしてここに？まさか　１日中いるつもりじゃないだろ？」


「えっ・・・やっぱ、ここにいたら　補導されちゃう？」

とっさに　尋ね返した　美咲を見て　誠が言った。

「図星だね。　まっ、　ちょっと待ってて　」

そういい残すと　誠は厨房の方へ消えていった。

「決まり!!喰ったら行こう！！」

「でも、マコさんは学校は・・・・」

「えっ・・・・俺がいつ休むって言った？」

「えっ？　マコさんのいないお家に？」

「親父とお袋はいるぜ。」

「いくら　いるって言ったって・・・・」

「赤の他人の　親父とお袋の観察も悪くないぜ？」

「で・・・でも、」

「じゃぁ、学校へ行けば?　補導もやだ、自宅も嫌だって言えば
この上　これ以上　最適な所はないと思うぜ?さっ、とにかく行こう。」

半ば強引に　誠が　美咲を自分の自宅に引っ張っていった。