数日後 智也から 電話がきた。

「この前のお詫びしたいんだけど・・・」

「してくれるの?」

「美味しいケーキ屋さんにつれてくよ。」

「本当?」

「ああ・・」

駅前で待ち合わせた。

智也 20分も遅刻だ・・・・

「ごめん ごめん!!」

「レディーを待たせるかな・・・・待ってる間に ナンパされたんだぞ。」

「うそ・・・」

「嘘じゃない。」

「マジで?」

「ジョ~~~~ダン」
そう言って無邪気に笑った美咲を穏やかな眼差しでみつめた。



「わっ~~素敵!!」

 美咲が歓声をあげた。

「だろ?」

「こんな 裏通りに こんな素敵な茶店があったのね。」

「穴場だろ? よく マコと来たんだ。」

「えっ?・・・・男2人で?」

「そうだよ。」

「コーヒー飲みに?」

「ここの ケーキに トーストすげぇ~うまいんだ。」

「でも、男2人で来る所じゃないわよね・・・・」

「だろうね・・・さっ、はいろう。」