瞬間に思い出してしまった、あの日のツツモタセ。


と、いうか、タカの所為でそんなこともすっかり忘れていたわけだけど。



「まぁね。」


だから曖昧に返すと、



「そういう反応するってことは、ハズレだった?」


「うん、ご飯食べて別れた。」


嘘ではない。


けれど、彼には何の罪もなかったので、少し可哀想だったんじゃないかと、今では思う。


まぁ、どうでも良いけど。



「リサ、恋愛する気ないなら、適当に男作って貢がせれば良いのに。」


「乃愛みたいに?」


「あたしは貢がせてんじゃないの。
より高い物を買ってくれるかどうかで、愛を確かめてるだけなんだから。」


ものは言い様だ。


それって同じことじゃん、とは思ったものの、あたしは何も返さず肩をすくめた。



「…愛を確かめる、ねぇ。」


あたし達は所詮、愛されてなんかいないことを、誰よりわかっている。


制服を着て、可愛く振舞ってれば、ヤリ目的で男が寄って来て、ちやほやされているだけのこと。


だからきっと乃愛も、自分の虚しさを埋めるようにして、男の数を増やしているのだと思う。


例えば、付き合ってるカレシと結婚したい、なんて夢を見られるほど、あたし達は純粋なんかじゃないから。


だからこそ、手に入った分だけつまらなくなってしまうのだろう。