夜の7時を迎え、駅前のコンビニの中で雑誌を読むフリをして、メル友の車を待つ。
本当は駅のロータリーで待ち合わせなのだが、万が一のことを考え、ヤバそうだったらいつでも逃げられるよう、まずは遠巻きに観察をする。
これが大事。
それから約束の時間より2分前に、着いたとメールが入った。
ロータリーには教えられていたのと同じ車種とプレート番号の車がいて、それから降りた携帯片手の男がきょろきょろとしている。
「ふうん、あれね。」
少し離れたこの場所から見ても、ルックスは合格。
手鏡で髪の毛とメイクの最終確認をしてから、あたしはコンビニを後にする。
さも気付かないフリをして辺りを伺いながら歩いていると、男の方から声を掛けてきた。
「あ、もしかしてリサちゃん?」
「うん、はじめましてー。」
少し照れた仕草と、上目遣い。
普段のあたしからじゃちょっと想像も出来ないけれど、でも人は初対面において、仮面を被るもの。
ちなみに、男の方から声を掛けさせることで優位に立てるのは、常識だ。
「てか、写メより可愛いじゃん!」
「そんなことないって。
ヤスの方が格好良すぎて、あたし緊張するじゃんか。」
褒めて、おだてて、スキンシップ。
どんなつまらない会話にも相槌を打ち、笑っていれば相手は喜ぶ。
彼はイマドキの見た目で、少しお高めのいじった車を持っていて、まさに狙い通りといった感じ。
本当は駅のロータリーで待ち合わせなのだが、万が一のことを考え、ヤバそうだったらいつでも逃げられるよう、まずは遠巻きに観察をする。
これが大事。
それから約束の時間より2分前に、着いたとメールが入った。
ロータリーには教えられていたのと同じ車種とプレート番号の車がいて、それから降りた携帯片手の男がきょろきょろとしている。
「ふうん、あれね。」
少し離れたこの場所から見ても、ルックスは合格。
手鏡で髪の毛とメイクの最終確認をしてから、あたしはコンビニを後にする。
さも気付かないフリをして辺りを伺いながら歩いていると、男の方から声を掛けてきた。
「あ、もしかしてリサちゃん?」
「うん、はじめましてー。」
少し照れた仕草と、上目遣い。
普段のあたしからじゃちょっと想像も出来ないけれど、でも人は初対面において、仮面を被るもの。
ちなみに、男の方から声を掛けさせることで優位に立てるのは、常識だ。
「てか、写メより可愛いじゃん!」
「そんなことないって。
ヤスの方が格好良すぎて、あたし緊張するじゃんか。」
褒めて、おだてて、スキンシップ。
どんなつまらない会話にも相槌を打ち、笑っていれば相手は喜ぶ。
彼はイマドキの見た目で、少しお高めのいじった車を持っていて、まさに狙い通りといった感じ。


