私とジュンは
少しずつ近付いた

遊ばれてても
わたしはいいと思った

今日も学校へ向かう

「うわっきもい!」
「どけ!ブス!」

相変わらずな言葉を投げ掛けられる

私は無視をして教室に向かう

席に着くと
エリコが話しかけて来た

「ユキ あれからジュンくんとはどうなった?」
「……どうって?」

エリコの考えは分かってる
わたしがジュンとうまくいってたらまた悪い噂を流して邪魔するつもりだ…

「うまくいってるの?」
「……関係ないでしょ」
「親友でしょ~教えてよ~」

親友…?ふざけてる
初めてエリコを殴ってやりたいと思ってしまった

「…明日ジュンくんと会う」
私は言った

するとエリコは
無愛想になりまたまわりに悪口を言い出した

何が親友よ…
親友は悪口なんて言わない

わたしは教室が居心地悪くなり廊下へ出た

知らない男の子が目の前に立っている

キレイな男の子だ…

彼はわたしを見てニコッと笑った

先生とわたしの教室に入って行く

わたしも渋々教室へ戻り席に着く

「みんな転校生だ」
キレイな男の子にみんながざわつく
「ミハラ ヒカル…ヒカルって呼んでください」

キャーキャー言う女たち
それを気に食わない男たち
教室が騒がしかった

ヒカルはわたしの斜め前の席に座った

ヒカルはほんとかわいかった

目が大きくて
肌が白くて
細くて…

わたしより100倍キレイだった

これが私とヒカルの出会い…