矢野君は私たちのことをとても仲良しでお似合いだと笑った

本当はそんなんじゃないよ‥‥


「私が依存してるだけだよ…」

「三浦はさ、日高の事どう思ってんの?」


剛の問いかけに空澄は笑顔で答えた


「私は‥大好きだよ。」



―――
――――

空澄の家に着いた時に剛は口を開いた


「三浦、早く仲直りできるといいな!」


とても優しい笑顔で発した言葉


「えっ?!」

「な!」

「‥うん。」


矢野君はいつ気づいたのかな

私、そんなに分かりやすいのかな‥‥


「ありがとう!じゃあねっ!!」


そう言って家に入ろうと体を反転させたとき


『‥‥』

「ももちゃん‥‥」


ももちゃんも今帰ったんだ


「じゃあな、三浦。」


背中に矢野君の声を聞いた

優しくて、その言葉とは違う意味をその声から受け取った


「ももちゃんっ!!」

『‥‥』


私の呼びかけに立ち止まってくれたももちゃん

いつもの様に振り返ってはくれないけど、私は言葉を続けた


「私‥‥」


私が続きを言う前に、ももちゃんが言葉を発した