榊はいい意味で、女の子特有の甘ったるさがなくて話しやすかった。だから俺もすぐになじめたんだと思う。


「アイスか、私もアイス買おっかな。」


暑くてさぁー!!と言ってアイスの並んだケースをのぞき込む若葉


「んー…」

『あ、それ結構おいしかった!』


並んだアイスのうちの一つを指さす桃真


「これ?」

『それ!』


桃真が勧めたのはイチゴ味のアイスだった


「食べたの?」


疑うように訪ねてくる榊


『食べなきゃ味わかんないじゃん(笑)』


と、返しても


「桃真甘いもの好きじゃないんでしょ?」


まだ疑っている様子でそう言った


『あぁ、兄貴は甘いもの好きなんだ(笑)それで一口もらった!全く食べれないわけじゃないし!』

俺がそう言うとやっと信じたのか


「そっか(笑)騙されてんだと思ったし(笑)」


そう言って榊は笑った