―翌朝

実は仕事があるからお通夜だけ出て帰ってたおじさんがいたんだけど、結局空澄はもう一日うちに泊まった(笑)


「ねぇ、ももちゃん、お願いがあるんだけど…」


登校していた途中で真剣な顔をした空澄がそう切り出した


『何??』

「あの…」


何とも言えない表情で
ちらりと俺の様子を伺い、その先はなかなか言葉が出てこない


『言えよ?』


言い出しにくそうなので、なるべく優しい口調で先を促した


「な…仲良くなりたいんだってッ!いいかな?」


……うん、誰が?誰と?
んで、何に対しての“いいかな?”なのかな?


「ダメぇ?」

『いや、「イヤなのっ!!?」


……まずは、人の話を聞こうね?


『そうじゃなくて、意味が分かんないんだけど?』

「だから、若葉がももちゃんと仲良くなりたいらしいの!明日は土曜日だし一緒に遊びに行ってくれない?」


そーゆう事か…ってかさぁ…


『最初からそう説明しろよ(笑)』

「え?」

『何が言いたいのかわかんなかったから(笑)』

「でも最終的に、ももちゃんわかってくれた♪」

『俺以外の奴だと最初の時点でキレたかもな(笑)』

「もーいいでしょ!で、ダメ?」