家に戻ると父さんとおじさんは起きていて、二人仲良く遅い朝御飯を食べていた。

‥‥中年のおっさんがクリスマスに二人で仲良くご飯食べてる姿は少し気持ち悪かった(笑)


「何だコンビニ行ってたのか。」


父さんが俺が握っていたビニール袋を見て言った。


『うん。』

「あ!!桃真、おかずがレンジに入れっぱなしだったぞ?」


あ‥‥忘れてた。


「えっ?!ももちゃんご飯食べてないの??」


父さんの言葉に空澄が反応をして“早く食べなよ”と言った。


それからもう一度暖めなおしてご飯を食べた。食べ終わったのは、もう12時前だった。


『なぁ、外行かない?』

ソファーに座りテレビを見ていた空澄に言った。


「いいけど?どうしたの?!」


何て言いながらも、意外とアウトドア派な空澄は嬉しそうだった

今度はちゃんとコートを着て二人で家を出た。


「どこ行くの?!」


家から一歩踏み出したとき空澄が言った


『内緒。』


そう言い空澄の前に手を差し出した。手なんて繋いだ事あるんだけど…


幼なじみから恋人になって初めてで…少しの不安とドキドキを抱え伸ばした手を、空澄はちゃんと握り返してくれたから安心した。