空澄はと言うと、ただもくもくと食事をしている。

きっと、めんどくさいことは俺に任せようと言う魂胆に違いない!ちゃっかりしてるよなぁ…(笑)


「友達と行ったんだから。」


そう言ってやると二人はつまらなそうな顔をした。


「何だよ、楽しくねぇなぁ。」

「まったくだなぁ。」


この親父たちは何を期待していたのだろうか。

楽しくないと思うやいなや、勝手にそう言い勝手に元居た場所へ戻っていった。



「ごめんね、もうだいぶ酔ってるの(笑)」


空澄のおばさんがサラダを持ってきながらそう言った。


「でしょうね(笑)」

「そのうち寝ちゃうんだよ(笑)」


さっきまで二人の相手を俺に任せっきりだった空澄がきっぱりと確信を持ってそう言い放った。


毎年クリスマスイブの日は三浦家の三人はうちに泊まる、物心ついた頃からそうだった。


小さい頃は朝目が覚めるたら、我先に!!と、ツリー目指して走った。

ツリーの下にはプレゼントが置かれていて、それぞれの名前が書いたクリスマスカードが添えられていて。

みんなで喜んで中身を見せっこしていたな。

兄貴が意地悪して俺の分まで開けちまった時は泣いたっけ‥‥(笑)