寒い中、鼻や頬を赤く染めながら一組のカップル誕生を喜んだ。

こっちまで幸せな気分に浸りながら家路を急いだ。


家に着くとパーティーはとっくに始まっていて、とてつもなく賑やかだった。

いつから飲んでるの?と、聞きたくなるほど父さんとおじさんは陽気になっていた。


『すごいな…毎度の事ながら。』

「うん…」


俺たちは圧倒され、しばらくリビングの入り口に佇んでいた。



俺と空澄はご飯を食べながらリビングで出来上がっていく我が父親を呆れながら眺めていた。


「大丈夫なのかよ…」

「さぁ‥‥どうなんだろう。


できるだけ関わりたくないと思いながら、ただひたすらご飯を食べている俺たち。

そんな気持ちを察してか、迷惑なことに絡んできた二人。


「おう、デートはどうだったかぁ?」


まずはうちの迷惑な父上の口から言葉が飛び出した。

それに負けじと空澄のおじさんが口を開く。


「ちゅーぐらいしてきたかぁ?」


…おじさん酔うといつもそれですね(笑)


「デートじゃないし、ちゅーもしてないよ!」


相手は酔っぱらった人間だ。うざそうに扱うと、さらにうざくなりそうなので冷静に答えた。