晴れやかな秋空。


「しっかし、こうもダルいとなぁー」



真っ白で保健室独特の消毒液の香りがする布団にぼふっ、と顔を埋める。


やる気元気なんてものこれっぽちもない



「ばか野郎、さっさと教室戻れ」


コーヒーを飲んでるこのオッサン。これでも一応この学校の保健医。


見た目がホストかヤクザにしか見えない推定24歳のオッサン。


みんなこのオッサンが怖くて保健室に来たがらないらしい。


「せんせー、水瀬先生ー」


「何だよ」


「頭いたーい」


「バファリン飲んどけ」



こら、ちゃんと診ろよ。

それでも保健医か。


「せんせー…、」



息が苦しいです

体が火照ります


これは風邪でしょうか。




「…、せんせ」


シカトしてんじゃねーぞ