だが、ある日、信じられない話が
私に舞い込んできたんです。

「ねー聞いた?」
「あー聞いた聞いた。」
「あれでしょ?えーっと…清水さん‥だっけ?」
「うん、そーそ。」

朝、校門に入ってからなぜかと私に視線が多い。
しかも私をみて笑っている人まで…。
私なんかした!?
まーここは冷静に…

「麗砂、おはよぉー」
「あ、とーくん…元気ないね。」
「あー、うん、ちょっとね…」
「そっかー、大丈夫?」
「うん、てか、麗砂掲示ばん見てないの?」

掲示板?何のことだろ…
なんか、変なことかいてんのかな…

「うん。見てない。」
「そっか、早めに見に行って。」
「え…うん、わかったー」

おいしょ。
バックを自分の関に置いて、掲示板を
見に行く。

「あ。あれって清水さんじゃない…?」
「あ、ほんとだー」
「よく来たよなー」

なによ、なによ!!
私の悪口ばっか言って!!
ほかに使えないのかしらっ。
失礼しちゃう。

「え…うそ…でしょ?」

そこに書いてたのは…
『灯作は恋をした!?恋をした相手は、清水麗砂!?』
はぁぁぁ?
どーゆーことっ?
とーくんにホントか聞かないとっ。
聞かないとわからない、真実だってあるのよ。

ガラ

「とーくんっ!!」
「あ、麗砂。」
「さっしー、とーくん知らない?」
「灯作?あー、どっか行ったよぉー」
「どこか知らない?」
「うーん…、広場…って言ってたっけ。」
「広場…?」
「あ、そーいえば。」

さっしーは、手を頭に当てた。

「麗砂をー呼んでこいって言ってたー」
「わかった。行ってみる。さっしーありがとう。」
「いえいえ、」

なんで私を呼んだのだろう。
まず、今一番教えてほしいのは、掲示板のこと。

「とーくん!」
「やっと来たね。麗砂」
「さっしーが呼んでたって行ってたけど、何?」
「あのさ、見た?掲示板。」
「あ、うん…」
「あれ、本当なんだ。」
「え…?」

本当ってとこは…とーくんと両思い…ってこと?
え。
嘘でしょ…。