「地味子~、大事な用事あっから掃除代わってくんない?」

「別にいいけど」

受田紗季。

私の名前なんだけど・・・

「さんきゅー!助かる!じゃあね、地味子!」

そういって立ち去るクラスメート。

あ、そう思ってるのは私だけなのかな。

しかたなく、モップで床を磨く。

すると、そのやりとりを見ていた男子が

「地味子、俺も代わってくれよ!」

「あ、俺もー」

なんて、次々をぞうきんやら箒やらを私に渡してくる。

まだOKしてないのに。

私はずれた眼鏡を直した。

こんな眼鏡が無かったら今頃幸せだったのかもしれないな。

きっと、彼氏も友達もいたりして・・・