甘い部屋


イケメン君はあたしが思ってることは何でも分かってしまうのか、さっきから驚くことばかり…。


「あなたは秘密の部屋の何なんですか?」

「…主人だけど?」

「なっ…なんであなたが部屋持ってるんですかー?!」


訳わかんない…。
一体何が起きてるの…?


「…ってかあんたじゃなくて翔也なんだけど」

「えっ…。あぁ。翔也さん」

「翔也」

「えっ…。無理です!」

「俺は別に年とか気にしねぇから」

「でも、あたしは気にするんですー!!」

「…んだよ。じゃあせめてタメ語で」


翔也さんはニカッと笑った。

そんな笑顔されたら誰だって歯向かえるわけない。


「…バカ」

「あ?今何て言った?」


翔也さんはあたしをフェンスに追いやった。


「…だって変なところにこだわるんだもん!バカとしか言いようがない!!」

「あのなぁ…」


翔也さんはため息をつくと、微笑んだ。


「フッ。面白いじゃん」

「はい?」

「気に入った。咲よろしくー」

「ってか下の名前で呼ばないで!」

「そんなの俺の勝手だろー」

「ちょっ…待ってよ!」


そう言って翔也さんは手を振りながら帰って行った。


…なんなの?
あの先輩…。

そう思うが、自然と笑みが零れてしまう自分がいた。