恐る恐るドアを開けると、そこはただの洋室だった。

奥へ進むと小さな寝息が聞こえてきた。

見てみると大きなダブルベッドがあった。


覗いたときにあたしは驚いた。
綺麗な黒髪。
整った目鼻立ち。
透明感のある肌。
切れ長の目。
そして長い睫毛。

全てが完璧だったのだ。


「ん~…」

あたしが思わず見惚れていると、イケメン君は起きてしまった。


「…あんた誰…?」

「えっ…あっいや…その…」

どうしよう…!
早くここから出なきゃ!

「すみませんでしたっ…!!」

「えっ。ちょっと!」


あたしは無我夢中で走った。

今でもすごくドキドキしてる。
あの人…。
すごくかっこよかったな…。

…って!
何考えてんのよ!


あたしはその後、家に帰った。