「いい場所あったね!」 にっこり笑うと一個前の机に座り俺に磨郷が言う。 このとき既に俺は恋に落ちていた。 ずっと隠してきた。 怖かったんだ。 「そーだな」 俺がそう返すと磨郷は前を向いて自分のことをし始める。 教科書の整理とかプリント片付けたり。 俺は窓から見える太陽の光と落ちていく桜の花びらに見とれていた。