今日もまた、遥貴の部屋には女の人がいた。


モデルのようにスタイルがよくて、とっても綺麗な人。


「私なんて…敵うはずないよね…。」


遥貴の部屋には、度々女の人が訪れている。


睫毛の長い可愛らしい人、とっても大人っぽい人―――


でも、その人たちは二度も訪れることはなかった……


遥貴って、女たらしなのかな…?


何度も考えてしまった。


でも、違う。


そう信じてる。


だって、遥貴の瞳はいつもその人たちを見ていなかったから―――