旅立つ君の背中に、 「いってらっしゃい」も、 「頑張ってね」も、 「いつでも帰っておいで」も、 言えなかった。 弱い私は、 またね、と絆を少しだけ補強してみた。 新しい道のりを進む3月の君は、 少しだけ眩しくて、 少しだけ羨ましかった。 本当はね、 君の居場所にはなれなかったから、 君の止まり木になりたいんだ。 少し休んで、 また飛び立てるように。 だから願うよ。 君に幸あれ!