そんなこんなでハゲジジィの授業も終わり放課の時間がやってきた。


でも私は席を立たずにただ顔を伏せていた。


すると、嗅ぎなれた甘い苺の香水の香りが鼻に入ってきた。


「どうしたン~♪♪元気ないナリねェェェ↓↓」


それは奇抜な格好をした沙雪とは正反対のギャル娘だった。


彼女は宇美乃 凛と言う私の大親友です。


見かけから何で仲良いの??って聞いてくる子も多いケド・・・誰も割って入れない絆があるんだ。


彼女もまたアノ町で一緒に暮らした子だから。


「ン-雨だから・・・」


沙雪は顔を上げてそう言った。


「聞けよ凛ッッ!!沙雪が無視するんだぜ」


結城は凛に面白がる様に言った。


「アンタが沙雪に変な事するカラでしょ-★★」


そんな冗談を言っている姿を見るだけで私は幸せです。


思えば3人でいつも一緒にいた気がする。


結城はなんだかんだ言っても私の闇に気付いている様だった。


だから、雨の日は隣に座っていてくれた。


でも、今日も一緒に3人でいて一緒に帰れると思ってたのに・・・今日は違った。