あたしは特別才能を持ったわけでも美人でもない。


けどあたしにはおばあちゃんからもらった"宝物"がある。





あたしが小学生の時、母親が出ていって別に悲しくも寂しくもないあたしにおばあちゃんがくれたもの。



"お守り"だった―――



そのお守りはおばあちゃんの手作りで、水色の二枚貝の形をしたお守りだった。


“琳、二枚貝のお守りはね、1つしか願い事が叶わないんだよ。けど貝がらの中にその願い事を大事に、必ず叶えさせてくれる神様がいるから、大事にするんだよ”



と言っていた。





“お守りなのになんで願い事をするの?”


って聞いたあたしに


“おばあちゃんの特別なお守りだからいいんだよ”


と笑って答えていた。







おばあちゃん―――

おばあちゃんがくれたお守りはあたしの人生を変えるぐらいのちからがあるのかな?





お守りをくれたおばあちゃんはお守りをくれた2ヵ月後・・・






家に入ってきた泥棒に殺された