「――ところで、さつき。体の調子はどうなの?」
シンさんの話が終わると、ふっと思い出したようにマコがあたしにそう聞く。
「うん。体自体は元気」
「……ちゃんと、通ってる?」
「うん。……次は、今週の土曜の午前中。新しいお薬を試すって言ってた」
「……そっか――」
さっきとは打って変わり、マコの表情が少し曇る。
「無理しないでね? いざとなったら、あたしたちみんながさつきの味方になるんだから」
「ありがとう。でも、大丈夫だよ」
心配し、気を遣ってくれるマコに、あたしはにっこりと笑って頷く。
「今までもやって来られたんだから、これからも同じようにやっていけるよ」
――両親が亡くなってから、バイトと学校の両立を無理して行ったせいで、あたしの体にはいろんな「支障」が出てきた。
月に2回、土曜日の午前中に近くの病院に受診しに行っている。
もう数ヶ月以上通っているけど、本当なら、少しでもお金は切り詰めたいから、病院通いも止めたいんだけど――それを言ったらマコやタクミに怒られて、今じゃ事あるごとにちゃんと受診に行っているかを確認されていた。
普通に生活するには支障がないけれど――
この体のことは、マコとタクミとあたしの3人の秘密にしてもらっていた。
シンさんの話が終わると、ふっと思い出したようにマコがあたしにそう聞く。
「うん。体自体は元気」
「……ちゃんと、通ってる?」
「うん。……次は、今週の土曜の午前中。新しいお薬を試すって言ってた」
「……そっか――」
さっきとは打って変わり、マコの表情が少し曇る。
「無理しないでね? いざとなったら、あたしたちみんながさつきの味方になるんだから」
「ありがとう。でも、大丈夫だよ」
心配し、気を遣ってくれるマコに、あたしはにっこりと笑って頷く。
「今までもやって来られたんだから、これからも同じようにやっていけるよ」
――両親が亡くなってから、バイトと学校の両立を無理して行ったせいで、あたしの体にはいろんな「支障」が出てきた。
月に2回、土曜日の午前中に近くの病院に受診しに行っている。
もう数ヶ月以上通っているけど、本当なら、少しでもお金は切り詰めたいから、病院通いも止めたいんだけど――それを言ったらマコやタクミに怒られて、今じゃ事あるごとにちゃんと受診に行っているかを確認されていた。
普通に生活するには支障がないけれど――
この体のことは、マコとタクミとあたしの3人の秘密にしてもらっていた。

