いつものメニューをオーダーしてくれたシンさん。
結局、あたしの休憩はなくなったけれど。
でもシンさんの様子をこっそり見られたから、それで充分。
茜さんには心配されたけど、笑って「大丈夫です」って答えた。
代わりに店長に掛け合ってくれて、1時間分多く時給をつけてもらえることに。
あたしにしてみれば、逆にそっちの方がありがたかった。
仕事をしながらだから、そんなにまじまじは見ないけれど。
それでも、一段落する瞬間にはちらりと見てしまう。
すると、決まってあたしの視線はシンさんとぶつかる……
――はずだけど、今日のシンさんは少し違っていた。
「……」
注文してくれたメニューを食べ終わり、コーヒーを口に運びながら、書類らしき紙に目を通している。
お仕事の書類……かな?
テーブルの上には薄いモスグリーンの封筒に、数枚の書類らしき紙。
時々、書類を見ながら向かいの真治さんに話をしている。
「……」
その真剣な表情に、あたしは仕事の手を止めて思わず見入ってしまっていた。
結局、あたしの休憩はなくなったけれど。
でもシンさんの様子をこっそり見られたから、それで充分。
茜さんには心配されたけど、笑って「大丈夫です」って答えた。
代わりに店長に掛け合ってくれて、1時間分多く時給をつけてもらえることに。
あたしにしてみれば、逆にそっちの方がありがたかった。
仕事をしながらだから、そんなにまじまじは見ないけれど。
それでも、一段落する瞬間にはちらりと見てしまう。
すると、決まってあたしの視線はシンさんとぶつかる……
――はずだけど、今日のシンさんは少し違っていた。
「……」
注文してくれたメニューを食べ終わり、コーヒーを口に運びながら、書類らしき紙に目を通している。
お仕事の書類……かな?
テーブルの上には薄いモスグリーンの封筒に、数枚の書類らしき紙。
時々、書類を見ながら向かいの真治さんに話をしている。
「……」
その真剣な表情に、あたしは仕事の手を止めて思わず見入ってしまっていた。

