お昼からのバイトは、最初からフル稼働。
一息つけたのは、客足が少し緩くなる夕方を大きく過ぎてから。
時計を見て時間を確認すると、もう5時間近くもフル稼働していた計算になる。
「ふぅ――……」
控えのカウンターに戻ると、自然とため息がこぼれた。
「さくらちゃん」
先にカウンターにいた茜さんが、
「休憩、入っていらっしゃい。今日もラストは2人だけだから、他の子がいる今じゃないと入れてあげられないの」
優しい声でそう言ってくれた。
「はい、ありがとうございます」
茜さんの好意に頭を下げて甘えることにする。
「ゆっくりしてらっしゃい」
小さいかもしれないけれど、細やかな茜さんの配慮は本当にありがたいし、憧れの的。
あたしも、こんな風に人を気遣えるようになりたいな――なんて思う。
茜さんみたいな完璧なメイドさんに。
「すみません。少し、行ってきます」
一息つけたのは、客足が少し緩くなる夕方を大きく過ぎてから。
時計を見て時間を確認すると、もう5時間近くもフル稼働していた計算になる。
「ふぅ――……」
控えのカウンターに戻ると、自然とため息がこぼれた。
「さくらちゃん」
先にカウンターにいた茜さんが、
「休憩、入っていらっしゃい。今日もラストは2人だけだから、他の子がいる今じゃないと入れてあげられないの」
優しい声でそう言ってくれた。
「はい、ありがとうございます」
茜さんの好意に頭を下げて甘えることにする。
「ゆっくりしてらっしゃい」
小さいかもしれないけれど、細やかな茜さんの配慮は本当にありがたいし、憧れの的。
あたしも、こんな風に人を気遣えるようになりたいな――なんて思う。
茜さんみたいな完璧なメイドさんに。
「すみません。少し、行ってきます」

