あたしのところにやってきたのは、シンさん1人。
あ、真治さんはいないんだ――別れたあと?
……って、そんなことを考えてる場合じゃない。
「お仕事、終わり?」
あたしを真っ直ぐ見つめたまま、シンさんはにこにことそう聞いてくる。
「あ、はい――」
なんとか1つだけ頷く。
「あのドアから出てきたね。お店の勝手口はあそこなんだ?」
「え、えと……」
指差されたドアは、確かにお店の従業員の出入り口。
別に見られても困ったことはないんだけど――
「ここ、お店の裏だから――待てば、いつかさくらちゃんが来るかなって思ってたんだ」
「あ――……」
その表情に他意はないように見える。
でも。
「あの、ごめんなさい……」
あたしは思わず困った顔になり、頭を下げた。
「うちのお店では、そういった待つこととか――」
あ、真治さんはいないんだ――別れたあと?
……って、そんなことを考えてる場合じゃない。
「お仕事、終わり?」
あたしを真っ直ぐ見つめたまま、シンさんはにこにことそう聞いてくる。
「あ、はい――」
なんとか1つだけ頷く。
「あのドアから出てきたね。お店の勝手口はあそこなんだ?」
「え、えと……」
指差されたドアは、確かにお店の従業員の出入り口。
別に見られても困ったことはないんだけど――
「ここ、お店の裏だから――待てば、いつかさくらちゃんが来るかなって思ってたんだ」
「あ――……」
その表情に他意はないように見える。
でも。
「あの、ごめんなさい……」
あたしは思わず困った顔になり、頭を下げた。
「うちのお店では、そういった待つこととか――」

