溢れそうになるお湯を気にしながら、ゆっくりと入ってきた。

まるで体育座りをするように、手足を縮こめて俺の体に触れないように入ってる。

遠慮してるのか、緊張してるのか…。

背中合わせの体制からくるりと向きを変えて、マコを後ろから抱き寄せた。


「ひゃあ…!」

「そんなにビクつかないで。二人しかいないから大丈夫だよ。二人だけの秘密だから…。」


優しくマコの体に触れてぎゅっと抱き締めると、それまでビクビクしていたマコの体は、少しずつ落ち着きを取り戻していった。